みなさん、こんにちは!愛犬は元気にしていますか?
ところで、愛犬が腎臓病の時、飼い主さんの悩みのタネは食事ですが、①食べてくれない、②リン、ナトリウム、タンパク質を制限する、という条件をクリアする食べ物がナカナカ見つからないのが現状です。
取り敢えず「低リン、低ナトリウム、低タンパク質」の性質を持った食材を探すことから始まるのですが、トマトもこの要件を満たしていて、かつ水分が多く、栄養分も豊富なので、腎臓病を患った犬にも適してた食材だとも言えます。

しかし一方で、トマトはビタミンAが豊富で、ビタミンAを摂取しすぎると体内に過剰となってビタミンA中毒を発症するほか、様々なリスクがあることも事実です。
このため、トマトは与え過ぎに気を付けないといけませんが、トマトは水分量が豊富で食べやすいという利点から食欲が落ちた犬の貴重な食べ物、栄養源となり、なにより次のようにトマトが好きな子も多くいます。
トマトをトッピングしたらめっちゃ食いつきいい🧚♀️🍅早く食べたすぎてお手も伏せも早いって😩笑
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— むぎU・x・U@ポメ (@mugimugiUxU) July 16, 2019
今回は、「犬が腎臓病/トマトはOK!/与え過ぎに注意!!」についてご案内します。
腎臓病の時トマトは食べてもOKなの?
犬が腎臓病を患ってしまうと「低リン、低ナトリウム、低タンパク質」の食材を選択する必要があります。

その点、トマトに含まれるリン、ナトリウム、タンパク質は他の野菜などと比較しても少なく、具体的に野菜別の100g当たりの①リンの含有量、②ナトリウム含有量、③タンパク質含有量、④カロリーは次のとおりです。
リン含有量 ナトリウム含有量 タンパク質含有量 カロリー
・ えだまめ 170 mg 2 mg 11.5g 134kcal
・ とうもろこし 100 mg 0 mg 3.5g 99kcal
・ グリーンピース 96 mg 88 mg 5.6g 98kcal
・ レンコン 78 mg 15 mg 1.3g 66kcal
・ ブロッコリー 66 mg 14 mg 3.5g 27kcal
・ たけのこ 60 mg 1 mg 3.5g 30kcal
・ さつまいも 55 mg 13 mg 1.4g 132kcal
・ かぼちゃ 50 mg 1 mg 1.9g 60kcal
・ ごぼう 46 mg 11 mg 1.5g 58kcal
・ きゅうり 36 mg 1 mg 1.0g 14kcal
・ はくさい 33 mg 6 mg 0.8g 14kcal
・ ミニトマト 29 mg 4 mg 1.1g 29kcal
・ キャベツ(生) 27 mg 5 mg 1.3g 23kcal
・ ニンジン 27 mg 20 mg 0.5g 36kcal
・ トマト 26 mg 3 mg 0.7g 19kcal
・ かぶ 25 mg 5 mg 0.6g 21kcal
・ じゃがいも 25 mg 1 mg 1.5g 73kcal
・ キャベツ(ゆで) 20 mg 3 mg 0.9g 20kcal
・ だいこん 17 mg 17 mg 0.4g 18kcal
この表より、トマトは野菜などの中でもリン、ナトリウム、タンパク質の含有量が低く、この観点からは腎臓病のときに与えても問題のない食材だということが分かります。
犬がトマトを食べ過ぎるとビタミンA中毒症になる?
βカロテンという成分は、ビタミンAから作られるものですが、犬という動物はβカロテンをビタミンAに変換する能力が極めて高く、結果として犬の体内にビタミンAが過多となってしまい、ビタミンA中毒が生じる恐れがあるのです。

ちなみに、犬がビタミンA中毒を発症してしまうと、以下のような症状がでます。
- 肝臓トラブル
- 皮膚トラブル
- 嘔吐・腹痛
- 無気力・食欲不振
このうち、肝臓にトラブルが生じる肝臓病を患ってしまうと、腎臓病を発症している犬には大きなダメージとなってしまうなど、ビタミンA中毒は怖い病気だと言えます。
犬がトマトを食べ過ぎると尿結石になる?
犬にトマトを与える時の注意事項は?
腎臓病を発症した犬にトマトを与える場合、食べ過ぎてしまうとビタミンA中毒症、結石というデメリットはありますが、食べ過ぎなければ問題はなく、食物繊維やリコピンなどの栄養分が多くで、食べやすいことから食欲が落ちた犬でも食べてくれることがある食材です。
このため、次の注意事項に気を付けて愛犬にミカンを与えてください。
トマトは完熟したものを選び、ヘタは綺麗に取り除き、茹でたものを与える
トマトを食べさせる時は、できるだけ完熟したものを選びましょう。
トマトには、犬にとって有毒な「アルカロイド」という成分が含まれています。特に、未完熟な青いトマトやヘタに多く含まれています。
また、先ほど説明したとおり、トマトにはシュウ酸も多く含まれています。シュウ酸はカルシウムと結合してシュウ酸カルシウムとなり、結石の原因となりますが、トマトを茹でることによってシュウ酸は取り除かれます。
このため、トマトは茹でたものを与えましょう。
トマトを与える量は2~3切れ程度
トマトを与える量は、初めてのときは1切れからにしてください。
犬は環境や食生活の変化に対応しずらい動物です。始めは1切れから慣らしてあげましょう。
なお、一切れはミニトマトであれば1個、トマトであれば1~2㎠に裁断したものをいいます。
また、前述のとおり、「ビタミンA中毒」を回避するため、1日に与える量は2~3切れ程度にしてあげてください。
トマトを毎日与え続けないこと
愛犬のビタミンA中毒を回避するため、トマトを毎日与え続けることはやめましょう。
犬にトマトを与える時の注意事項は
上記のとおり、腎臓病を患った犬にトマトを与える場合、ビタミンA中毒症というリスクはありますが、食べ過ぎなければ問題はなく、栄養価が豊富で食欲が落ちた犬も喜んで食べてくれる食材です。
このため、次の注意事項に気を付けて愛犬にトマトを与えてください。

ミカンの内皮もむいて与える
ミカンを与える際は、外皮は勿論のこと、薄い内皮をむいて与えてください。内皮もむいてあげることによって、犬にとって消化の負担が少なくなり、ビタミンCを始めとする各種栄養素を吸収しやすくなります。

ミカンを与える量は2~3切れ程度
ミカンを与える量は、初めてのときは1切れからにしてください。
犬は環境や食生活の変化に対応しずらい動物です。始めは1切れから慣らしてあげましょう。
また、前述のとおり、「ビタミンA中毒」を回避するため、1日に与える量は2~3切れ程度にしてあげてください。

ミカンを毎日与え続けないこと
愛犬のビタミンA中毒を回避するため、ミカンを毎日与え続けることはやめましょう。

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