犬は腎臓病の時ささみを与えてもいいのか

犬が腎臓病のとき
みなさん、こんにちは!愛犬は元気にしていますか?
ところで、みなさんの愛犬は腎臓病を患っているようなことはありませんか?
愛犬が腎臓病になると、食べるものが限られてきて飼い主さんとしても困ってしまいます。
そして、獣医さんに聞いたり、ネットで調べたりすると、記載している内容が異なることが結構あります。
特に、鶏のささみに関しては、腎臓病のときに与えてもいいという情報があったり、ダメだという情報があったりします。
今回は、愛腎臓病になったときに、大好物の鶏のささみは与えてもいいの?をご案内します。
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犬が腎臓病の時ささみは与えてもいいの?

犬にとっての腎臓病とは?

腎臓の働きは、体内を巡ってきた血液をろ過して老廃物や毒素、余分な水分などを尿として体外に排泄するという役割を担っています。
また、腎臓は、塩分と水分の排泄などのコントロールをする役割も担っており血圧にも関係しています。
このため、腎臓の働きが悪くなると、体内の老廃物や毒素、余分な水分を体外に排泄が十分ではなくなります。
ちなみに、腎臓は予備能力が高く、日常生活で使用しているのは腎臓全体の25%程度と言われており、血液検査などで数値に異常値が表れたときは、腎臓の75%が機能していない状態に陥っていると言えます。
腎臓は一旦機能しなくなってしまうと、再び機能することはありません。
つまり、血液検査で異常値が確認されたときには、既に腎臓の75%の機能を失った状態から対策や治療を行っていくことになるため、なかなか健康を維持することが難しい病気だと言われており、常に犬の死因の上位となっています。

犬が腎臓病になったときの食事とは?

動物が生活をしていくに際して、必要な3大栄養素は、タンパク質、脂質、糖質と言われています。
このうち、脂質と糖質はからだを動かすエネルギーとして使われた後、二酸化炭素や汗となって体外に排出されます。
しかし、タンパク質だけは血となり肉となる重要なエネルギーとして使われた後、老廃物などとなり、この老廃物を排泄できるのは腎臓だけです。
この老廃物が排泄できない場合、毒素が全身に回って体調が極度に悪化して、腎不全を引き起こします。
このため、犬が腎臓病を発症した場合は、タンパク質を制限するというのが一般的ですが、とはいうもののタンパク質は少な過ぎると、身体を動かすのに必須の栄養素が不足するという事態に陥ってしまいます。
一般的に言われているのが、腎不全の犬の場合は、1日に摂取すべきタンパク質の量は体重1㎏当たり2.2g~3.5g程度(8kgの犬の場合は17.6 ~28g前後)とされています。
そして、腎臓病を患った犬にとってカロリー不足や適度なタンパク質不足は避けなければなりません。

その理由は、腎臓病になってカロリーや適度なたんぱく質が不足してしまうと、身体に含まれる肉や血などからタンパク質が奪われて瘦せてしまい、それをろ過するのに、再び腎臓に負担が掛かってしまうからです。

このため、腎臓病になった犬の食事で心掛けたいのは、ダイエットの逆で、高カロリー低タンパクを目標として、脂質や糖質をどうしても多めに摂ることになりますが、お米や小麦にも質の低いタンパク質が結構含まれているため、低タンパク質米というタンパク質を減らしてカロリーそのままというお米を食べたり、小麦の代わりにタンパク質をほとんど含まない片栗粉や葛なんかを利用した食事が理想と言えます。

そして、腎臓の働きは悪くなってしまうため、リン、ナトリウム、カリウムもうまく排泄できなくなるので、食事制限の対象となります。
なお、腎臓の働きを少しでもやわらげてあげるため、リン等の吸着剤などを食事と共に与えてあげる方法もあります(これらの吸収剤は粉末であるため、与えるのが難しく、思うように服用させにくいという意見もあります。)。

鶏のささみの特徴と犬の腎臓病にささみが良くない理由

鶏のささみという食べ物は、脂質が少なく、タンパク質が多く含まれいる食べ物で、正に高タンパク、低カロリーな食材です。
このため、腎臓病で闘病中の犬にとってはタンパク質を摂取し過ぎない方がいいという考えに基づき、食べない方がいいと言われています。
また、鶏のささみのもう一つの特徴として、栄養素であるリンをたくさん含んでいます。
繰り返しになりますが、リンも腎臓病になった犬には避けたほうがいい栄養素で、多くのリンを食してしまうと、弱ってしまった腎臓に大きな負担をかけてしまうことになってしまいます。
獣医さんで腎臓病になった犬にささみを禁止する人の意見は、ささみを食べると腎臓に負担がかかり、それが原因で食欲が落ちていき、その食欲が落ちることによって肉食である犬は好物のささみしか食べないという悪循環になってしまって、どんどん病気が進行するという考え方です。

腎臓病の犬にとって鶏のささみの良いところ

けれども、獣医さんの中には、犬が腎臓病でも、ささみを食べてもいいという獣医さんもいます。
その意見の内容は、結局は何をあげるにしても量の問題というものです。
勿論、毎日ささみを食べるとなると避けるべきなのでしょうが、3日に一切れから半切れ程度であれば、仮に犬がささみが好物ということであれば、与えてあげて犬を喜ばせてあげることも必要だというものです。
また、腎臓病も進行してくると、愛犬がご飯を食べなくなってしまい困っています。
そこで、ささみを食べさせて、胃腸を動かすことによって、食欲が戻るのを期待するという考え方もあります。
そして、食欲が出てきたら腎不全用のフードを与えていくのです。
つまり、腎臓病が進行して極端に食欲が落ち込んでいった場合、上記で説明したとおり、腎臓病のときの低カロリー・低タンパクは、身体に含まれる肉や血などからタンパク質が奪われて瘦せてしまい、それをろ過するのに腎臓に負担が掛かってしまうため、更に病気を悪化させていきますので、それを避けるための手立てとして、ささみを利用するという考え方です。
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犬が腎臓病の時ささみを調理法によってリンを取り除くには?

以上の内容が、犬が腎臓病になったときに、ささみを与えるか否かのメリットとデメリットを書き出したものです。
結局は、腎臓病になってもタンパク質は摂取しないといけないのであれば、そのタンパク源として、少ない分量であれば、ささみを食べてもいいでしょう。
しかし、繰り返しになりますが、ささみには腎臓病の最大の敵であるリンが多く含まれていますので、これを調理法によって排除してから与えた方がいいでしょう。
この調理法とは「ゆでこぼし」と「細かく切る」というものです。
ちなみに、「ゆでこぼし」とは食材を水から煮て、沸騰したら茹で汁を捨てるという調理法です。
人が食べる料理で、この調理法を用いるのは、 アク、ぬめり、臭みなどを茹でこぼしによって食材から排除して、スッキリとした味に仕上げるために用いられています。
また、食材を細かく切ることによって、リンを食材から排除する逃げ道を増やすことになります。
ちなみに、この茹でこぼしを行うことによって、平均的にリンの含有量は次の割合となります。

ゆでこぼした後のリン含有量の変化(リンが残っている割合)

  • いも(水煮)82%
  • 豆     72%
  • 根菜    88%
  • 魚類(水煮)88%
  • 牛肉    50%
  • 豚肉    62%
  • 鶏肉    72%         【※日本食品標準成分表2015年版を参考にして作成したもの】
また、それぞれの食材の100g当たりのリン含有量は次のとおりです。

食材ごとのリン含有量(100g当り)

  • 豚ロース   180mg
  • 豚もも肉   200mg
  • 牛ロース   150mg
  • 牛もも肉   180mg
  • 鶏ささみ   220mg
  • 鶏もも肉   190mg
  • 鶏ひき肉    90mg
  • れんこん    78mg
  • ブロッコリー  66mg
  • かぼちゃ(日本) 50mg
  • ごぼう     46mg
  • ほうれん草   43mg
  • なす      30mg
  • ミニトマト    29mg
  • キャベツ(生)   27mg
  • にんじん    27mg
  • まいたけ   130mg
  • エリンギ   120mg
  • えのきたけ  110mg
  • しめじ    100mg
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犬が腎臓病にリンをコントロールしていこう

リンはもともと骨、歯、細胞などを形成するために必要な栄養素です。
しかし、犬が腎臓病を発症してしまうと、体外へ余分なリンが排泄できなくなってしまうため、体内で過剰となったリンが腎臓病を悪化させてしまいます。
しかし、食材としては動物性タンパク質にはリンは多く含まれている一方で、犬の場合はもともと肉食動物なので、動物性タンパク質、動物性脂肪を主体としたエネルギー源が適していますので、肉食に適した消化機能を持っており、人間のように穀物やイモ類などのヂンプン質をヱネルギーにする体の構造にはなっていないため、対応が難しくなっているのです。
一方で、最近の研究では、腎臓病発症の原因が、高たんぱく食が腎臓を過労させるというのではなく、低タンパク食でもタンパク質の質が悪い場合は腎臓病発症を防ぐことができないということが分かってきたとも言われています。
腎臓病を患った犬にとって、何を食べさせるのがいいのかは大きな問題ですが、この記事が少しでもみなさんの参考になれば幸いです。
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コメント

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