犬が震えて息が荒いときは、まず熱を測ってあげよう!

犬が震える原因と理由

みなさん、こんにちは! 愛犬は元気にしていますか?
ところで、みなさんの愛犬は、原因が不明でブルブルと震え出し、息まで荒くなっている(パンティングor開口呼吸)というようなことはありませんか?

飼い主としては、「ハアハア」と息が荒くなり、「ブルブル」と震えながら、ベットの下に隠れるようにうずくまっている愛犬を見ると本当に心配してしまいますよね。

こんなときは、考えられる原因としては、①肺炎、②鼻炎、③熱中症、④フィラリア症、⑤ストレスなどがあげられますが、飼い主さんとしては、普段から愛犬の平熱を把握しておいて体調の変化の状況を把握するなどの対策が必要だと言えます。

しかし、反対に飼い主さんが心配し過ぎてしまうと、愛犬は心配されるポジションに居心地を覚えてしまうことがあるので注意することも大切です。

今回は、「犬が震えて息が荒いときは、まず熱を測ってあげよう!」をご案内します。

 

犬が震えて息が荒いけれども原因はなに?

犬が震えていて、息が荒い場合に考えられる病気は様々ですが、我々飼い主にも分かりやすい病気としては、次のようなあげられます。

  • 肺炎/肺水腫
  • 鼻炎
  • 熱中症
  • フィラリア症
  • ストレス等                    ※この他にも様々な病気が考えられます。

犬が震えて息が荒い原因が肺炎/肺水腫の場合

肺炎とは、気管支や肺胞などの肺組織に炎症が生じる病気です。
発症は、感染性によって引き起こされることが多く、細菌や真菌、寄生虫などから感染します。
この他の発症原因としては、吸い込んだ薬物やガス等のほか、食べ物等を誤嚥してしまった場合も考えられます。
肺炎の症状としては、ひどい咳や鼻水、呼吸困難を引き起こし、重度になると呼吸ができないために倒れてしまうこともあります。

次に、犬の肺水腫(はいすいしゅ)とは、心臓病などで肺に水が溜まってしまったことにより、肺機能が低下する病気です。具体的には、肺の中で酸素と炭素ガスを交換する役割を果たす肺胞が水によって機能せず、呼吸困難が生じるものです。

肺水腫は、悪化していくと咳が多くなって呼吸困難が生じてしまい、口を開け、前足をつっぱったような姿勢をとることが多くなります。

肺炎、肺水腫ともに発症した場合は、早い目に獣医さんに診てもらう必要があります。
また、愛犬が震えて息が荒くなる一週間以内ぐらいに、①以前は平気だった運動をして息切れをするようになった、②安静時でもハアハアと浅く早く呼吸している、③安静時でもゼーゼーという音の呼吸をしている、といった症状はあったでしょうか?
もし心当たりがある場合は、肺に炎症が生じている可能性が高まりますので、早急に獣医さんに診てもらう必要があります。

犬が震えて息が荒い原因が鼻炎の場合

鼻炎とは、鼻の内部で炎症が生じている病気をいいます。

鼻炎の場合は、単なる風邪のような症状ではおさまるものではなく、重症化してしまうと鼻の内部が腫れあがって、呼吸ができにくくなってしまいます。

鼻炎の主な原因は、細菌感染、ウィルス感染及びアレルギーなどです。

鼻炎の場合も獣医さんに薬を処方してもらう必要がありますので、早めに獣医さんに相談してあげてください。

犬が震えて息が荒い原因が熱中症の場合

犬は人間のように汗をかいて体温調節することができないため、パンティング(開口呼吸)によって体温を下げようとしますが、暑い場所ではなかなか体温は下がりませんので、熱中症になる危険があります。
熱中症とは、体温の急激な上昇にともなって脳の温度が上がり、体温調節中枢の機能が低下してしまいます。そしてその結果、さらに体温が上昇する悪循環が起こってしまいます。

 ちなみに、熱中症を発症すると、体温(直腸温)は41~42度まで上昇して、舌は鮮紅色~紫色になります。そして、さらに症状が悪化すると、ショック症状から亡くなってしまうこともあります。

この熱中症は、ボストン・テリア、パグ、ブルドッグ、ペキニーズ、シーズーなどの短頭種が発症しやすいほか、心臓・腎臓の病気がある犬、さらには太っている犬も熱中症を発症しやすいと言われています。

なお、熱中症は、発症してから手当を施すまでの早さが重要で、その後の容態にかなり大きく影響してしまいます。

このため、愛犬が、ハアハアと息を荒くしながら、大量のよだれを垂らす、ぐったりして動かない、熱があるなどの症状があれば、熱中症のサインかもしれませんので、すぐに獣医さんに診てもらいましょう。

 なお、犬の体温は、正確には直腸温で測るものですが、これは我々飼い主にはできません。
 しかし、愛犬の後ろ足の付け根の体毛がないところに人間用の体温計により、体温を測ることができます。
 詳しい計測の仕方はこちらに記載しましたので、是非、ご覧ください。

犬が震えて息が荒い原因がフィラリア症の場合

フィラリアとは、細長い糸状の姿をした寄生虫です。

蚊を媒介として犬に感染します。フィラリアに感染している犬の血液中には、 0.3ミリくらいの子虫(ミクロフィラリア)がいて、蚊が血液を吸うとき、蚊の体内に吸引され、ミクロフィラリアは蚊の体内で成長し、感染能力のある感染幼虫になります。

そして約3ヶ月間、皮下や筋肉内で成長を続け成虫となったフィラリアは、心臓の右心室及び肺動脈にたどり着き、軽い咳、運動を嫌がるようになり、脱毛などの皮膚病といった症状を引き起こします。

その後、息が荒くなる、咳がひどくなる、散歩時の休憩が多くなるなど心不全と同じような症状となり、末期にはお腹に水(腹水)がたまって膨れ上がり、四肢に浮腫が生じて、意識がなくなるとともに、血を吐くなどの症状があらわれ亡くなっていくという恐ろしい病気です。

 このフィラリアは、以前は犬の死亡原因の第1位でしたが、今では予防薬が開発され、発症率は激減していますので、みなさんも是非、予防薬で対処してあげてください。

犬が震えて息が荒いときに飼い主にできることは?

犬が震えて息が荒いときに飼い主として何かできることはあるのでしょうか?
普段からの愛犬との接し方などについて、いくつかの内容をご案内します。

専用ノートを付けること

ある時、知り合いの飼い主さんに、その方の愛犬の専用観察ノートを見せてもらって、私も愛犬の体調が悪いときと類似していたので、大変参考になったことがありました。

以来、私も専用の観察ノートを付けるようにしています。

記載した内容の一部を紹介させてもらうと、

何年何月何日、何時ごろに急に震え出し、テーブルの下に隠れ込む、呼びかけても出てこないので、何かあったのかなと思づていたら雷が鳴り始めた。

何年何月何日、散歩から帰ってきてら、急に震え出す、下痢か吐き気かと思って、ケージに入れると素直に入る。ケージ内のトイレの場所で下痢、原因が不明だが、先ほどの散歩のときにチョット日を離した隙に拾い食いか?

などと難しい内容ではなく、簡記でいいので、様々な愛犬に関する気づきを記載していると、飼い主さんの記憶の定着になるとともに、愛犬に対して新しい気づきを必ず発見でき、同じような症状になったときに役立ちます。

例えば、雷に弱い犬の場合、雷の音を聞くだけで、息が荒くなり、ガタガタと震え出すケースがあります。
この他にも、愛犬にとって苦手な人や出来事などが生じた場合、同様に息が荒くなり、ガタガタと震え出すケースもあるのです。

病気の場合は、早い目に獣医さんに診てもらう必要がありますが、別の事情により震えているのかが、犬はしやべれないので分かりませんので、こんな時はノートが役立ちます。

平熱を把握しておくこと

さらに、犬の場合も人間と同様、病気に発熱を伴うことが多々あります。
犬の場合、正式な体温は直腸で検診しますが、我々飼い主でも、人間用の体温計で後ろ足の付け根から体温を測ることができます。

愛犬の様子がいつもと違う場合は、体温を測って愛犬の体調を管理することをお勧めします。

心配し過ぎるのはダメ

また、飼い主として、愛犬を心配し過ぎるのはダメです。

飼い主さんが心配し過ぎると愛犬まで不安な気持ちになってしまい、さらに、あざとい犬の場合は、こういう症状をすると飼い主さんが心配してくれることを学習してしまうこともあり、今後のことを考えるとよろしくありません。

そんな場合は、にっこりと笑って 「早くよくなろうね。」と前向きな言葉を掛けてあげることが必要です。

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ゆう

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