みなさん、こんにちは!愛犬は元気にしていますか?
ところで、犬が腎臓病を患ってナカナカ食べ物を食べてくれず、かつ食べるものに制限があるときは何を与えればいいのかは飼い主さんとして頭の痛い問題です。
愛犬が腎臓病を発症してしまった場合、低タンパク質、低リン、低ナトリウムの食材を探すことになるのですが、あっても食べてくれなかったりします。
一方で、愛犬に食欲がなくなっても、果物であれば水分が豊富で甘味もあり、みかんが大好きだという犬も多いのですが、腎臓病になっても問題ないのでしょうか?
おみかん🍊食べようとしたら!
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— りぷあねmama (@megumilky77) December 20, 2018
今回は「犬が腎臓病の時にミカンを食べてもいいの?」をご案内します。
ミカンの成分は?
愛犬が腎臓病を発症してしまったとき、与える食材に求められることは「低タンパク、低ナトリウム、低リン」というものです。
その点、ミカンは、タンパク質、リン、ナトリウムの成分は他の果物と比較しても少なく、具体的に果物別の100g当たりの①リンの含有量、②ナトリウム含有量、③タンパク質含有量、④カロリーは次のとおりです。
・ 干しぶどう 90 mg 12 mg 2.7g 301kcal
・ 干し柿 62 mg 4 mg 1.5g 276kcal
・ アボガド 55 mg 7 mg 2.5g 187kcal
・ キウイフルーツ 32 mg 2 mg 1.0g 53kcal
・ いちご 31 mg 2 mg 0.9g 34kcal
・ バナナ 27 mg 0 mg 1.1g 86kcal
・ なつみかん 21 mg 1 mg 0.9g 40kcal
・ はっさく 17 mg 1 mg 0.8g 45kcal
・ ぶどう 15 mg 1 mg 0.4g 59kcal
・ みかん 15 mg 1 mg 0.7g 46kcal
・ 柿 14 mg 1 mg 0.4g 60kcal
・ 梨 11 mg 0 mg 0.3g 43kcal
・ りんご 10 mg 0 mg 0.2g 54kcal
この表から、ミカンは果物の中でもリン、ナトリウム、タンパク質の含有量が低く、腎臓病のときに与えても問題のない食材だということが分かります。
犬の腎臓病にミカンは問題はないけれど、与え過ぎないこと
その理由は、ミカンが豊富に含有しているβカロテン・ビタミンAは、犬にとっては必須栄養素ではありますが、犬の特性としてβカロテン・ビタミンAの過剰摂取による中毒症が生じやすい動物だからなのです。
哺乳動物はβカロテンをビタミンAに変換して栄養素とする能力を有していますが、犬はこのβカロテンをビタミンAに変換する能力が極めて高くなり過ぎているため、ビタミンAが体内に過剰となってしまって、ビタミンA中毒を発症するリスクが高くなってしまうのです。
なお、ビタミンA中毒というものは、具体的には次のような症状となって表れます。
- 肝臓トラブル
- 皮膚トラブル
- 嘔吐・腹痛
- 無気力・食欲不振
上記の中でも、肝臓に負担がかかってしまいALTなどの数値が高くなって肝臓病を発症してしまうなど、犬にとってビタミンA中毒は怖い病気だと言えます。
犬にミカンを与える時の注意事項は?
以上のとおり、腎臓病を患った犬にミカンを与えることは、ビタミンA中毒症というリスクはあるものの、食べ過ぎなければリスクは回避でき、栄養価が豊富で食欲が落ちた犬も喜んで食べてくれる食材です。
このため、次の注意事項に気を付けて愛犬にミカンを与えてください。
ミカンの内皮もむいて与える
ミカンを与える際は、外皮は勿論のこと、薄い内皮をむいて与えてください。内皮もむいてあげることによって、犬にとって消化の負担が少なくなり、ビタミンCを始めとする各種栄養素を吸収しやすくなります。
ミカンを与える量は2~3切れ程度
ミカンを与える量は、初めてのときは1切れからにしてください。
犬は環境や食生活の変化に対応しずらい動物です。始めは1切れから慣らしてあげましょう。
また、前述のとおり、「ビタミンA中毒」を回避するため、1日に与える量は2~3切れ程度にしてあげてください。
ミカンを毎日与え続けないこと
愛犬のビタミンA中毒を回避するため、ミカンを毎日与え続けることはやめましょう。
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