みなさん、こんにちは!愛犬は元気にしていますか?
ところで、犬にとって不治の病と言われている「腎臓病」ですが、2022年ぐらいまでに「AIM製剤」の開発で腎臓病治療ができる可能性があるって、皆さんご存知ですか?
AIMというのは血液中に含まれているタンパク質の一種で、「AIM製剤」として投与することによって、腎臓の中に蓄積している不要物を取り除き、腎臓を機能させてくれるというものです。
あぁ、これは朗報だ…。
寿命は倍にならなくとも、あの苦しみから救ってもらいたい。#猫 #猫腎臓病 #AIM製剤 https://t.co/QObJlO3SdT— ててまる (@keapanpan) July 2, 2019
しかし、この「AIM製剤」という単語をネットで検索してみると、「猫」には効果があるという記事は数多くありますが、「犬」にも効果的なのでしょうか?
このため色々と調べていくと、AIMの発見者・研究者である東京大学大学院医学系研究科の宮崎徹教授が「犬にも、人間にも」と述べていて、知り合いの獣医さんに伺ったところ一定の効果はあるだろうとのことでした。
今回は、「犬の腎臓病はAIM製剤で治るのか?/効果は猫と同じか?」をご案内します。
犬の腎臓病にはAIM製剤は猫ほどに効果はない
AIMとは東京大学大学院医学系研究科の宮崎徹教授が発見したもので、血液中に含まれているタンパク質の一種です。
そもそも病気というものは体内に不要物が蓄積することが原因と言われています。例えば、がんの場合はがん細胞が、腎臓病の場合は腎臓の中で死んでしまった細胞などが蓄積して発症してしまうのです。
そして、AIMはこのように蓄積した不要物を除去してくれる、いわゆるゴミ掃除の役割を持つタンパク質です。
このAIMは、人間の場合は体内に備わっています。つまり人間の場合は腎臓に不要物が蓄積しても、AIMが除去してくれています。
一方で、AIMが備わっていない動物の代表は「猫」です。
猫の場合は腎臓に不要物が蓄積してもAIMが除去してくれず溜まり続けてしまいますので、15歳の猫の約30%が腎臓病を患い、猫の死亡原因の第1位となっているのです。
東京大学大学院医学系研究科の宮崎徹教授はAIMを発見した後、2016年にAIMが猫の腎機能の改善に効果的であるという論文を発表、そしてAIM製剤を製造して2年前から実際に腎臓病を患う猫に試験的に投与しているのです。
この成果としては、AIM製剤を一回打つだけで腎臓の数値が下がって本当に元気になる猫もいるし、少しずつよくなる猫もいて、とにかく動けるようになる猫が多く効果的だったということです。
では、この「AIM製剤」は猫だけでなく、犬にも効果はあるのでしょうか?
これを確認するため、うちの愛犬が通院中の獣医さんに伺ったところ、「人間と同様に犬にもAIMが備わっているため、犬にも一定の効果はあると思うが、猫の腎臓病に対する効果ほどは期待できないのではないか。」という回答がありました。
犬の腎臓病にAIM製剤の効果がある場合
それでは、犬にも一定の効果がある場合とは、どのような場合なのでしょうか?
まず、犬と猫との腎臓病の大きな違いは、初期症状の表れ方です。
猫の場合は犬に比べて比較的早いタイミングで初期症状が表れやすいのですが、犬の場合は気が付いたらグッタリとしてステージ3の段階と言われることが多々あります。
そして、猫の場合は遺伝的にAIMが作用しないため、初期症状の段階でAIM製剤を投与して腎臓に溜まった不要物を除去すると病状は大きく改善できるということです。
しかし、犬の場合、体内でAIMは作用しますが、更にAIM製剤を投与することで、腎臓に溜まった不要物を除去できると考えられますので一定の効果はあるものの、ステージ3の段階では腎臓自体にかなりのダメージを受けていて猫ほどに大きな病状の改善は難しいと考えられます。
つまり、犬の腎臓病は早期発見が鍵であることはAIM製剤による治療が行われるようになる前も後も変わらないということですね。
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