みなさん、こんにちは!愛犬は元気にしていますか?
ところで、みなさんの愛犬は飼い主さんをペロペロと舐めにきますか?
犬にとって舐めるのは愛情表現ですので、できるだけ飼い主としても応えてあげたいものです。
しかし先日、愛犬と散歩中に知らない方が声を掛けてくれて、可愛がってくださるのはいいのですが、愛犬も調子に乗ってその方の手足から始まり顔までをペロペロと舐めていたので思わず「ダメ!」と愛犬に言ってしまい、愛犬は舐めるのをやめてしまいました。
しかし、その方としては少し寂しそうな表情で「いいのに・・」と言っておられ、私としては非常に気まずい雰囲気となってしまったのですが、この辺りの判断は本当に難しいと思います。
その方は年配の方だったので、昔ながらの犬との接し方をされていたのだと思うのですが、最近は、犬と人間が共通して感染する病気を「人畜共通感染症」(ズーノーシス)などが取りだたされ、愛犬の顔舐め、口舐めは良くないと言われています。
犬に舐められたことに起因して人間が何らかの病気に感染する可能性はかなり低く、私の身近な方で犬に舐められて病気になったという人はいませんし、周囲の噂ででも聞いたこともありません。しかし一方で、犬に舐められて感染する可能性はゼロではないのです。
今回は、犬に顔を舐めるのをやめさせるにはどうすればいいのかをご案内していきます。
犬が顔を舐めて感染する可能性のある病気は?
前述のとおり、愛犬に顔を舐められて病気が感染するという可能性はかなり低いのですが、ゼロではありません。
愛犬に顔を舐められた場合、顔には目、口、鼻など細菌などが侵入しやすい部位があり、舐められた後で石鹸などで洗い流せばいいのですが、愛犬が顔を舐めてきた場合、そのまま口まで舐めてくることが多く、口の場合は洗い流せません。
具体的に感染の可能性のある病気は次のとおりです。
- レプトスピラ症・・・発熱、頭痛といった風邪と同様の症状が出て、重症化すると肝障害や腎障害、出血などを起こす。人間が発症すると「四類感染症」に分類される。
- パスツレラ症・・・犬の75%が口内に「パスツレラ菌」を保有していて、犬には常在菌なので感染しても症状が出ることなく、人間に感染すると咳などの呼吸器症状から重症化すると肺炎や骨髄炎、敗血症になる可能性もある。
- カプノサイトファーガカニモルサス症・・・この菌も犬の口の中にいる常在菌で、人間に感染した場合は、発熱や嘔吐、倦怠感から重症化すると髄膜炎や髄膜炎に進行して死に至ることもあります。日本では、14年間で55人発症し、14人死亡しています。
- サルモネラ症・・・犬の3~21.5%が健康な状態でも保有していており、人間に感染すると嘔吐や発熱、下痢などを発症する。
- アメーバ赤痢・・・犬に寄生してもほぼ無症状ですが人間に寄生すると下痢や粘血便、下腹部痛などを発症して重症化すると死亡することもある。現在でも、発展途上国などでは、毎年4~7万人程度がアメーバ赤痢で亡くなっている。
なお、それぞれの感染症については、次のところに詳しい内容を記載しています。
犬が顔を舐めてくるのをやめさせる「ムシムシドンドン作戦」
うちの愛犬には、人間の手足であれば舐めてもいいけれども、顔、口は舐めたらダメとしつけしています。
確かに愛犬は可愛いですが、人間と犬とは違う動物であり、病気などの感染の可能性があるので、舐めさせるべきではないと考えています。
うちの愛犬へのしつけ方は、『ムシムシドンドン作戦』というやり方をしました。
通常しつけということであれば、しつけの3つの基本動作「お座り、待て、伏せ」の3つの命令をすることにより、ほとんどの問題行動は解消できます。
うちの愛犬に対しても、当初はこのしつけの3つの基本動作でしつけしようと思っていました。
しかし、愛犬にとって飼い主を舐めるという行為は、本能的に愛情表現から出たものであり、それを「しつけの基本動作」で制限してしまうのは少し愛犬に対して可哀想な気がしたため、顔舐め解消については「命じる」のではなく「理解して」という考えから、『ムシムシドンドン作戦』という方法をとったのでした。
このやり方は、愛犬を遊んであげているときなどで、顔を舐めようとしたときには、『ダメ』と言って、その場を立ち去って愛犬を無視します。
それで愛犬が追いかけてきた場合でも相手をすることなく、絶対に顔を舐めさせません。
そして、愛犬が舐めるのを諦めたら、「イイコ」と言って大袈裟に褒めてあげる、若しくはご褒美を与えてあげて、遊びを再開してあげてください。
愛犬も、始めのうちは、今までは問題のなかった顔舐めができなくなったことに戸惑うかもしれませんが、何度か繰り返していくうちに慣れてきて学習していきます。
また、始めの1回目、2回目ぐらいは、なかなか上手く行かないことも考えられますが、そんな時は「大きな騒音をドンドン立てる」ということも併せて行うとスムーズにできます。
「大きな騒音を立てる」というのは、飼い主さんが無視をして、その場から立ち去ろうとしたときに、愛犬がひつこくまとわり付いてきて、離れてくれようとしないときに、「新聞を丸めて床をドンドンたたく音」「テーブルを雑誌でドンドンとたたく音」のようなものを出して、愛犬をビックリさせるというものです。
ここで注意しなければいけないことは、ドンドンと騒音を出しているのが飼い主さんだと分からないようにしなければ効果がないということです。もし、愛犬の目の前に飼い主さんが音を出す行為をすると、愛犬は新しい遊びか何かかと思って効果はなくなります。
この、どこから響いたのか分からない「ドンドンという大きな騒音」に驚いた愛犬は、ビックリして大人しくなるとともに、何度か繰り返していると、顔を舐めようとすると大きな音が鳴ると記憶していき、やがて顔舐めは解消されていきます。
まとめ
以上の内容が、犬に顔を舐めるのをやめさせるための「ムシムシドンドン作戦」でした。
うちの愛犬の場合は、「お座り」「待て」「伏せ」でしつけの3つの基本動作ができますので、そのやり方でも良かったのですが、顔舐めをやめさせようと、「伏せ」を命じたときに、愛犬が何となく悲しそうな顔をしてたようにも思えたので、この方法を採用しました。
もしよろしければ、参考にして頂ければ幸いです。
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