みなさん、にんにちは!愛犬は元気にしていますか?
ところで、みなさんの愛犬はくしゃみをして止まらないというようなことはありませんか?
犬がくしゃみをするときは、軽い風邪の場合や、インフルエンザの場合のほか、嬉しいことがあったときなどに自分自身をコントロールするためにわざとくしゃみをする場合もあります。
しかし、くしゃみと思って軽く考えていたら、重大な病気が隠れている場合もありますので、普段とは異なる気付きがあった場合は、獣医さんに診てもらう必要があります。
今回は、「犬のくしゃみが止まらないときガイド/鼻炎なの?風邪なの?それぞれの原因の特徴は?」をご案内します。
犬のくしゃみが止まらない原因が鼻炎の場合
愛犬の「くしゃみ」が止まらないときに最も疑われるのが鼻炎です。
鼻炎とは、鼻の粘膜に炎症が生じて発症するもので、①くしゃみが連続する、②鼻腔が狭くなり呼吸が荒くなる、③鼻水がダラダラ出るという症状がみられます。
ただ、犬の鼻炎と一言で言っても、鼻炎には次のような種類があります。
- アレルギー性鼻炎
- 慢性特発性鼻炎
- 細菌感染症
鼻炎の原因はそれぞれ鼻炎の原因となる以下の菌・ウイルスの仕業です。
- 大腸菌
- ブドウ球菌
- バチルス
- レンサ球菌
- パスツレラ菌
- ナイセリア
このため、鼻炎の治療法は、これらの菌・ウイルスに対応する薬を投与することになります。
仮に、鼻炎によりくしゃみが続く場合、初期症状が軽くても、鼻炎が進行して蓄膿症になることもあります。
そして、蓄膿症が重い場合は手術をすることにもなりかねないので、鼻炎の初期段階で獣医さんに診てもらう必要があります。
犬のくしゃみが止まらない原因が「逆くしゃみ」の場合
「くしゃみ」は、鼻腔に何らかの刺激があった場合に空気を思い切り排出させる生理現象です。
一方、「逆くしゃみ」は、鼻腔に何らかの刺激があった場合に空気を思い切り吸い込むことで生じるものです。
「逆くしゃみ」は小型犬によく見られ、鼻をゴワゴワと鳴らしながら息を吸い込み呼吸困難のような症状が表れますが、「くしゃみ」と同様に鼻水・アレルゲン・ホコリなどが原因で発症することがほとんどなので、早急に獣医さんに診てもらうような重病ではありません。
しかし、「逆くしゃみ」は、腫瘍・重度の炎症などが刺激となって生じる場合もありますので、原因不明で10日以上続くようであれば動物病院で診断を受けることをお勧めします。
ちなみに、「逆くしゃみ」を発症すると、数秒から1分程度で治まっていきます。治まった後、愛犬は普通に生活をしていると思いますので、飼い主さんとしては静かに見守ってあげてください。
犬のくしゃみが止まらない原因が「花粉症」の場合
- 人の世界でも花粉症の方は多いですが、最近は犬の世界でも花粉症は増加しています。
このため、花粉の季節で、愛犬が「くしゃみ」と鼻水が止まらないとまらないという症状になったら、花粉症を疑う必要があります。
なお、犬の花粉症のランキングは次のとおりとなっています。
第2位 イネ科(5月上旬~)
第3位 ブタクサ(9月上旬~)
愛犬に花粉症と思われる症状が表れたら、その時期によってある程度推測することができます。
いずれにしても、獣医さんに検査をしてもらうことをお勧めします。
なお、犬の花粉症に関する内容は、次の箇所にまとめて記載しましたので、是非ご覧ください。
犬のくしゃみが止まらない原因が「歯周病」の場合
歯周病は、歯と歯肉の間に細菌が繁殖する病気です。
この歯周病が重度になると、歯肉から出た膿が、喉に廻って「くしゃみ」と咳が止まらない原因になります。
歯周病の原因が「くしゃみ」の場合は、くしゃみが続いて鼻水が出ますので、最近、愛犬のお口が臭うと思っていた場合は、「くしゃみ」の原因として歯周病の疑いが強くなります。
ちなみに、歯垢の中の細菌が原因となって発症し、重度になると、歯や歯の周囲にある靭帯、歯を支える骨にまで炎症が生じ、歯が抜け落ちますので、早い目に獣医さんに診てもらう必要があります。
なお、犬の歯周病に関する内容は、詳細な内容を次のところに記載しておりますので、是非、ご覧ください。
犬のくしゃみが止まらない原因がその他の場合
その他の原因で、犬のくしゃみが止まらない場合は、次の病気が考えられます。
特に、愛犬が辛そうにぐったりしていたり、食欲がなくなるなどの症状がある場合は、次のような病気が考えられますので、早い目に獣医さんに診てもらう必要があります。
ケンネルコフ
ケンネルコフとは、伝染性の呼吸器疾患の総称で、別名「伝染性気管支炎」とも呼ばれていますが、いわゆる犬の「風邪」です。
このケンネルコフの症状としては、くしゃみと咳がでて、鼻水、歯石、口臭、食欲不振が表れ、重症化すると気管支炎・肺炎などを発症します。
ケンネルコフの原因としては、ウイルス、細菌、マイコプラズマ属菌などと様々ですが、生後6週~6か月齢の子犬がもっとも影響を受けやすいと言われています。
副鼻腔炎
副鼻腔炎とは、鼻の穴の奥の副鼻腔という部位に炎症が生じるもので、悪化すると膿性の鼻汁がたまって蓄膿症になります。
当初は鼻炎だったものが、長引いたことによって症状が悪化してしまって副鼻腔炎を併発することが多々あります。
症状としては、粘り気のある膿性の鼻汁が出で、「くしゃみ」を誘発します。炎症が重症化すると鼻で息をするのが苦しくなり、口で苦しそうに息をすることもあり、目も充血したり目ヤニが生じたりします。
治療法としては、軽度の場合は抗生剤などの薬を投与しますが、鼻筋が腫れて蓄膿症を起こしている場合は副鼻腔まで穴をあけて膿を除去します。
犬ジステンパーウィルス感染症
犬ジステンパーウイルス感染症は、発熱・食欲不振・鼻汁・くしゃみ・嘔吐・下痢などと風邪の症状と同様であるため見極めにくいですが、症状が進んでいくと消化器・呼吸器で二次感染が生じてるので、その症状が悪化していきます。
さらに、犬ジステンパーウイルス感染症の典型的な症状として、鼻やパッド(肉球)の角化生じます。
この病気は、犬ジステンパーウイルスに感染することで発症しますので、犬ジステンパーウイルスに感染した犬との接触に気を付ける必要があります。
いずれにせよ、獣医さんに診てもらう必要がありますので、症状が見られれば早い目に獣医さんに診てもらう必要があります。
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