みなさん、にんにちは!愛犬は元気にしていますか?
ところで、愛犬から突然に変なにおいがすることってありませんか?
犬は人間とは違う動物なので当然臭って当たり前だとは思うのですが、「それにしても臭い」こんな時はそのにおいの原因を確認することは必要です。
人間もそうですが、犬の場合も体調を崩していたり、炎症が生じている場合などは臭くなったりしますので、そのにおいの原因を確認して、必要に応じて獣医さんに診てもらう必要があります。
今回は、「犬の臭い原因は病気・炎症ので変わるの?いつもと違う臭いがした場合にどうするの?」についてご案内します。
犬の臭いの原因は病気なのかを確認する
愛犬が臭いと感じるとき、どこかの器官が病気・炎症を起こしている可能性があります。
特に犬の場合は、耳・口・肛門腺・胃腸などが病気・炎症を生じていて臭いがすることが多く、ある意味で愛犬の病気のサインとも言えます。
このため、愛犬から普段とは異なる臭いを感じた場合は、その臭いの原因を確認するとともに、症状に応じて獣医さんに診てもらう必要があります。
それでは、その臭いの原因を器官別にご案内していきます。
犬の耳が臭い場合
犬の耳が臭い場合、耳ダニなどの感染症が疑われます。病名としては外耳炎・疥癬(かいせん)です。
プードルなどの耳たぶが前に垂れ下がっていて通気性が悪く、耳腔に毛が生える犬種に発症が多くなっています。
外耳炎・疥癬の場合特徴としては、ただれて赤くなり、臭いがあります。
また、重度であれば耳がかなり痒くただれた上に物凄い臭いが伴い、耳掃除をしても数時間後には黒いドロドロした粘液が耳の奥から出てくるようになります。
治療法としては、獣医さんから処方された薬用液を耳腔に流し込んで揉み、奥の汚れを洗っていくなどの方法がとられます。
しかし一方で、耳のにおいが普段より臭くても、耳掃除していつもより汚れている、耳垢が少し多いけれども、耳自体が腫れておらずただれて赤くなっていなければ問題ないと思われます。
犬の口臭が臭い場合
犬の口臭もにおいの原因になります。人間と場合、口臭というと虫歯のイメージとなりますが、犬の場合は虫歯にはなりにくい反面、歯周病を発症するケースが多々見られます。
歯周病の原因は、犬の歯に歯垢が溜まり、そこから雑菌が繁殖してしまって歯周病の初期段階である歯肉炎となり、更にほっとおくと歯周病が悪化していくという流れになっていきます。
犬の場合、歯周病の初期段階の歯肉炎でも口臭の原因になります。
そして、歯肉炎をほっておくと歯周病が悪化していき、ひどい場合は愛犬がとなりの部屋にいても臭いがするようになってきます。
また、歯周病は発症して悪化してしまうと、歯周病菌が犬の全身に回ってしまって、肝炎や腎炎、心筋梗塞、心内膜炎、弁膜症などを発症させてしまう原因にもなります。
なお、愛犬が歯周病を発症した場合の対処方法については、次のところに記載しておりますので、是非、ご覧ください。
犬の肛門腺が臭い場合
犬の肛門付近には肛門腺という分泌物を出す器官があります。
そして、この肛門腺からの分泌液は肛門嚢という器官に溜まって、排便するときに併せて排出されるのが一般的ですが、うまく便と一緒に排出できない場合は、そのまま肛門嚢に溜まり続け、さらに溢れ出してしまって猛烈な悪臭をの原因となります。
つまり、犬の肛門付近から大便のにおいとは異なる食べ物が腐ったような悪臭がする場合でも、それは病気・炎症ではなく、肛門嚢に分泌物が溜まっていることが原因です。
この肛門嚢に溜まる分泌物ですが、大型犬の場合は排便時に一緒に肛門嚢から排出できることが多いのですが、小型犬や老犬の場合は排便時に一緒に排出できないことも多く、飼い主さんが排出させてあげる、いわゆる「肛門絞り」といわれることをしてあげる必要があります。
肛門絞りしてあげるタイミングですが、犬は分泌物がいっぱいになるとお尻に違和感を持つので、頻繁にお尻を舐めたり、床にお尻を引きずるような行動を取るようになりますので、注意してあげてください。
また、もし肛門絞りをせずにそのまま放置した場合、肛門腺が炎症を起こして、肛門嚢炎・肛門嚢破裂を発症することもあります。
もし、飼い主さん自身がやり方が分からない場合や、個体によっては難しい場合などは、動物病院・トリミングサロンで相談することも可能です。
犬の体臭が臭い場合
犬が人間とは異なる動物である以上、ある程度の犬の体臭はやむを得ないと思われます。
特に、シングルコートの犬種(グレート・デン、プードル、ヨークシャーテリア、ミニチュアピンシャー、マルチーズ、パピヨンなど)よりも、ダブルコートの犬種(柴犬、ダックスフンド、チワワ、ポメラニアン、ゴールデンレトリバーなど)の場合は、どうしても臭いが籠りやすく、結果的に臭くなってしまいます。
そして、一方で、犬の臭いが普段よりもきつくなり、犬の体がべたついていたり、体を痒がる仕草をみせたりするようなことはないでしょうか。
そんなときは、脂漏性皮膚炎(マラセチア性皮膚炎)の可能性もありますので獣医さんに診てもらってください。
また、シニア犬の場合で体臭が強くなることもあります。
その場合は、高齢化により甲状腺の働きが衰えることで代謝が低下し、体臭がきつくなったり、皮膚が脂っぽくなる甲状腺機能低下症であることが考えられますので、この場合も獣医さんに診てもらう必要があります。
犬の臭いの違いは病気のサイン?
以上、犬の臭いと病気・炎症の関係についてご案内させていただきました。
人の場合と同様、犬の場合も体調の変化が臭いに表れることがありますので、飼い主さんとしては、是非気を付けてあげてください。
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