みなさん、こんにちは!愛犬は元気にしていますか?
ところで、みなさんの愛犬は散歩に連れ出すと、道端に置いてあるゴミ袋を見つけると喜んで近寄っていき、身体に擦り付けたりするようなことはありませんか?
おいおい何をしているの?と思わず言いたくなってしまいます。
そして、リードを引っ張って止めさせようとしても、ひつこく続けようとしたりします。
実は、これには愛犬にとっての理由があります。
今回は「犬が臭いを消すためにゴミ袋に体をグリグリ擦り付けって本当?」についてご案内します。
犬が臭いの強いものに体を擦り付ける習性がある
前述のとおり、ワンちゃんを散歩に連れ出すとゴミ袋に体を擦り付けることがあります。
この他にも、公園などでは、セミやミミズの死骸を見つけては、喜んでその上に転がり回ったりすることもあります。
さらには、農村などの自然が豊かな環境で飼われているワンちゃんの中には、牛や馬の糞の山に喜んで身を投じる犬もいます。
この他には、例えば、河原に打ち上げられた魚の死骸も大好きです。チョットニオイを嗅ぐと何を考えているのか上から転がり回って体につけています。
これらの行動は、当然、飼い主さんにとっては「やめて!!」と言いたくなるようなもので、帰宅後に洗ってあげないといけない、また一仕事が増えてしまいますが、これはかつてワンちゃんが野生だった頃の本能の名残りだと言われています。
汚いものに体を擦り付けることが本能に基づいた行動とはどういうことなのでしょうか?
犬が臭いの強いものに体を擦り付ける理由は?
犬が汚いものに体を擦り付けることが本能に基づいた行動というのは、かつて野生で狩猟動物だった頃にまで遡ります。
狩猟動物の場合、どうしても獲物を狙うときの自分の臭いが災いして逃げられてしまうことがあります。
獲物に自分の臭いを嗅ぎ取られ逃げられていたのでは、いくら犬が足が速くて追いかけても捕まえることはできません。
つまり、できるだけ近づいて獲物を追い詰めやすくするには、自分の臭いを消すのが一番の近道なのです。
そこで、犬は自分の体臭よりさらに強い何かの臭いを漂わせているものがあれば、自分の存在に気付かれないだろうと野生だったころに培われた本能に基づき臭いを自分に付けているのです。
恐らく牛や馬のような草食動物の糞だったとすれば、獲物も油断すると考えての行動だと言えるのです。
このように、他の動物の糞や死骸のニオイを自分にまとうことを覚えた野生だったころの習性が、その遺伝子の中で脈々と犬の本能として受け継がれているのです。
また、この他の説としては、獲物の糞のニオイをつけて群れに戻って、仲間に獲物が近くにいることを伝える手段だったとも言われています。
しかしながら、現代の飼い主さんが、汚物の臭いをつけてこられても喜ばないことは、現代の犬の遺伝子の中にはまだ組み込まれていないようです。
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