みなさん、こんにちは!愛犬は元気にしていますか?
ところで、犬が腎臓病のときには、腎臓の働きを助けるために、十分な水分摂取が不可欠です。
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— 須崎恭彦|須崎動物病院|犬猫の栄養学 (@susakiyasuhiko) March 24, 2020
けれども愛犬も腎臓病を患ってグッタリしまうとナカナカ水を飲んでくれず、飼い主さんとしては困ってしまいます。
今回は「犬が腎臓病/水を飲まない/対処方法をご案内します」をご案内します。
犬が腎臓病のときに水分摂取が不可欠な理由
犬が腎臓病のときには、少しでも腎臓の働きを助ける必要があります。
そのためには、水分を沢山飲んで体の中の体液を増やすことによって、オシッコの量を増やすことで血液内の老廃物・毒素を体外に排出させることが必要になります。
また、腎臓の機能が弱くなっていくと、犬の体内でオシッコを濃縮することができなくなってしまいます。
すると、犬が生活するために必要な水分量を維持することができなくなってしまうため、脱水症状が生じるてしまう可能性があります。
このように、腎臓病を患った犬にとって、その症状を悪化させないために、更には脱水症状を防ぐためにも十分な水分補給は必要不可欠なのです。
犬が腎臓病のときの水分摂取の方法
腎臓病のワンちゃんに水分を補給する方法としては、①水を沢山飲ませる経口補液、②皮下注射、③静脈点滴の3つの方法があります。
それぞれの方法については、次のとおりです。
水をいっぱい飲ませるという経口補液
この方法は、水分を補給するために最も簡単な方法で、要はワンちゃんの口から水を沢山飲ませる方法です。
与える水は水道水でも構いませんが、血液検査でナトリウムやカリウムなどの電解質が低下している場合は、獣医さんと相談して電解質溶液を与えても差し支えありません。
また、犬用の水素水もネットなどで販売されていますので、愛犬が水道水よりも飲んでくれるのであれば水素水を与えることも一策です。
さらに、冷たい水、温かい水、或いはサプリメントを混ぜるなど、様々な飲み方で飲み物を用意してあげて愛犬がどのようなものを好むのかを把握することも大切です。
この他にも、フードをドライタイプのものからウエットタイプのものに切り替えることで、摂取する水分量も増加します。
更には、餌を水分の多い手作り食に切り替えてあげるなどの方法も考えられますので、飼い主さんの対応が可能な範囲で愛犬の体のことを考えて対処してあげてください。
なお、ワンちゃんが自分から進んで水を飲もうとしない場合で、スポイトなどを利用して飲ませる方法もあります。
しかし、腎臓病を患っている場合、通常よりも吐き気があるため、犬によっては反対に水を飲み過ぎて吐いてしまう子もいます。
そうなると返って脱水症状になりやすくなってしまうので、注意してあげてください。
皮下注射
この方法は動物病院で、ワンちゃんの背中の皮膚下に針を刺して輸液剤を投与する方法です。
治療方法としては比較的短時間で終了するため、通院(外来)での対応が可能です。
また、輸液剤の投与方法を獣医さんに教えてもらうことによって、飼い主さんが行うことも可能です。
この方法では、背中の皮膚の下に輸液剤を一度に投与しますので、投与部位が一時的に瘤(こぶ)ができたように膨れてしまいますが、時間が経過すると吸収されていきますので、膨れはなくなっていきます。
ワンちゃんによっては、動物病院に通院することをストレスと感じる子もいますので、飼い主さんでもできるようになるこの方法はお勧めでもあります。
しかし、重度の脱水症状の場合や循環の状態が悪い場合、背中の皮膚下に投与した輸液剤が十分に吸収されるのに時間がかかってしまうため、適していない場合もあります。
静脈点滴
この静脈点滴という方法は、人の場合の点滴と同種のものです。
犬の血管(静脈)に留置針(軟らかいシリコンの針)を挿入した上で固定して、輸液剤を直接、静脈に投与するものです。
この方法によると、輸液剤の投与は少量ずつしかできないため、水分の必要量を投与するためには長時間を要しますが、直接血管に投与できるので水分補給の観点からみると、とても効果的な方法です。
このため、重度の脱水症状の場合など循環の状態が悪い場合でも、必要な水分補給が可能です。
そして、腎臓病を患ってダルそうにしていた愛犬も、この方法によると一時的ではありますが、元気になることも多々あります。
しかし、動物病院での点滴を受けるための時間が長時間となってしまうため、入院(日帰り入院も含む)での対応となりますので、ワンちゃんによってはストレスになることあります。
最後に
腎臓病を患っても口から水分を補給してくれる場合はいいのですが、嘔吐がみられたり、水分補給をしてくれない場合は、上記の皮下注射、若しくは静脈点滴を行うことが一般的な治療方法になります。
このうち、どちらが適しているかは、そのときの症状及びワンちゃんの性格(入院や通院がストレスにならないかなど)、飼い主さんの事情(通院あるいは入院の送り迎え、自宅での皮下輸液処置や経過観察が可能かどうかなど)によっても異なってきますので、獣医さんとご相談してください。
コメント
[…] また、犬の体内に老廃物が溜まっているため、水分補給をする必要があります。腎臓病が初期の段階では水も飲んでくれるのですが、症状が進行するに連れて水分補給も十分ではなくなってきます。 このため、動物病院などで皮下注射・静脈点滴などの治療法を行ってもらうことになります。 皮下注射・静脈点滴などの治療法については、こちらをクリックしてください。 […]
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