みなさん、こんにちは!愛犬は元気にしていますか?
ところで、実は便秘ぎみのワンちゃんって結構多くいると聞くのですが、皆さんのところはどうですか?
中には、次のように便秘で病院に行くワンちゃんもいますので、笑い事ではありません。
茶助…
快便だったのに、今朝出なくて…
しかも元気なかったので念の為病院行って診てもらいました😌
レントゲン…💩が列をなしてます😂ご飯食べて、お薬飲んだら出ました💩
💩は大切ですからね😌
でも、少し過保護なんでしょうかね〜😅#便秘 #チワワ #チョコレート #癒し #犬のいる暮らし #犬 pic.twitter.com/XftDlikMBc— 茶助 (@chasuke320) September 17, 2019
そして、腎臓病と便秘との関係のお話を聞いたことはありますか?
実はこのお話は人の腎臓病の場合ですが、ここ数年、人の腎臓病に便秘薬が使用されています。
これは、便秘によって腸内に悪玉菌が溜まり、その悪玉菌から作られてしまう尿毒症物質が腎臓疾患の症状を悪化させてしまうため、便秘を解消することにより腎臓病の進行を抑制するというものです。
そして、この便秘が腎臓病の進行に大きく影響しているということは人の場合だけでなく犬の場合も同様の検証結果があります。
つまり、犬にとっては不治の病と言われていて、上手く付き合っていくしかないと言われている腎臓病ですが、その付き合い方の一つの方法として便秘を解消することが大きな鍵を握っているということです。
今回は「犬の腎臓病の改善は便秘解消が大きな鍵!!愛犬の腸内環境を整える方法は?」についてご案内します。
犬の腎臓病と便秘との関係
2014年、東北大学の阿部高明教授のグループは、腎臓病を患ったマウスに便秘治療薬を服用させることによって、同マウスの腎臓疾患の進行を抑える効果があったことを報告しました。
この報告の内容は、生命を維持するために体内で作られてしまう尿毒症物質の1つである「インドキシル硫酸」が腎臓病の進行に大きく関わっていて、この「インドキシル硫酸」が体内に蓄積にされてしまうと腎臓のろ過機能を低下させて腎臓病を悪化させていくというものです。
そして、「インドキシル硫酸」は大腸で悪玉菌によって作られていますので、便秘を解消して腸内環境を整えることで腎臓病の症状を抑制緩和して進行を遅らせるという効果があるとされています。
一方、日本獣医生命科学大学の宮川優一教授のグループは、腎臓病を患っている犬28頭を対象として、腎臓病用療法食を与えた場合と一般食を与えた場合との比較で、次のような血中インドキシル硫酸値と食事との関係の検証結果を報告しました。
・ 腎臓病用療養食‥‥‥‥‥インドキシル硫酸濃度 0.40mg/L
・ 一 般 食‥‥‥‥‥インドキシル硫酸濃度 1.67mg/L
犬が腎臓病を患った場合、腎臓病用療養食を摂取することで、その犬の余命が3~5倍以上も延びていることから、同グループは犬の体内のインドキシル硫酸値を低く抑えることで、腎臓病の進行を遅らせると報告しています。
このように、専門家の報告から犬の腎臓病の進行を遅らせるための大きな鍵として、便秘を解消して腸内環境を整えることが必要だということが分かります。
犬の便秘を解消する・腸内環境を整えるには
犬の腸内環境が整った状態での大便は、散歩のときに拾うのに困らない程度にやや軟らかく、ニオイがきつくないのがベストです。そして、このような大便を1日に1~2回程度排出してくれるのが理想だと言えます。
この理想に近づけるために、便秘を解消する・腸内環境を整えるには様々な方法がありますが、大きく分けると次のような方法が挙げられます。
- 水分を摂取する
- 善玉菌を摂取する
- 食物繊維を摂取する
- 適度な運動をする
それでは、ここからは上記の便秘を解消して腸内環境を整えるための具体的な方法をご案内します。
1.水分を摂取する
便秘を解消するために最も一般的な方法がこの水分摂取です。腎臓病が進行してくると愛犬もナカナカ水を飲んでくれませんが、飼い主さんの工夫によって飲水させるようにしてください。
まず、愛犬がいつでも水分摂取できるよう専用の容器を準備して、飲みたいときに飲ませる環境を作ってあげてください。
そして、犬の水分摂取には水の温度も重要なポイントです。
季節や愛犬の好みによって、冷水・温かい水(ぬるめのお湯)・飲みやすい体温程度の水(38℃前後)など、変化をつけてあげて、最もよく飲んでくれるものを与えてください。
なお、腎臓病を患った犬が水を飲まないときに、これだけはよく飲んだという声を聞くのが「ペット用の水素水」です。
ご承知のとおり、犬は人の何千倍も臭覚が発達しているので、水道水の塩素のニオイも敏感に嗅ぎとっていると思われます。
このため、塩素が入っていない水の方を好むのですが、人が飲むミネラルウォーターはその名のとおりミネラル分が多く腎臓病の犬には適しません。
その点、ペット用の水素水はミネラル分は除去されている上に、活性酸素除去の働きが愛犬の腎機能の数値である血清CREA値を正常値に近づけてくれます。
なお、ペット用の水素水については、詳しい内容は次のところに記載しています。
この他には、甘酒などを与えることにより水分を補給させることもできます。
さらには、食事からの水分摂取も効果的にです。
例えば、ドライフードからウェットフードに切り替えたり、手作りの具だくさんスープを与えるなどによって食事によって水分を補うのです。
なお、具だくさんスープの作り方に関する詳しい内容は次のところに記載していますので是非ご覧ください。
2.善玉菌を摂取する
次は、乳酸菌などの善玉菌の摂取についてです。
人の場合は善玉菌の摂取というと、ヨーグルトというイメージがありますが、犬の場合も同じです。
しかし、ヨーグルトを愛犬に与えるのに注意すべきことがあります。
まず、与える際には、①無糖で、②生乳100%ものを与えてください。値段の安いものの場合は、生乳以外の添加物が入っている可能性があるので腎臓病の犬には適していません。
そして、ヨーグルトを与える量は、小型犬の場合はスプーンの小さじ1杯程度、大型犬の場合でも小さじ2杯程度としてください。沢山のヨーグルトを与え過ぎてしまうと下痢をしてしまいますので注意が必要です。
なお、リンゴ・梨・バナナなどの果物に混ぜてあげると、喜んで食べてくれます。
3.食物繊維を摂取する
次に、食物繊維の摂取についてです。
食物繊維の場合はサプリメントも販売されていますが、食材としてはサツマイモやカボチャなどに多くの食物繊維が含まれています。
また、サイマイモやカボチャは甘味があるため、好物としている犬も多く、食欲がなくなったところで食をすすめるという効果も期待できます。
ただし、料理方法としては、細かく切って、茹でこぼしをした上で与えてあげることで、リンを含有量を減らすようにしてください。
4.適度な運動をする
散歩などの適度は運動は、それ運動自体が排便の促進効果があるとともに、従来の習慣から歩きなれた道を歩いて排便・排尿を促し、運動することが水分補給を促して、更に排便を促します。
なお、犬が腎臓病を患っている場合、どうしてもダルさという症状がありますので、決して散歩を無理強いすることのないようにしてください。
犬の腎臓病のときの運動については、次のところに記載しておりますので是非ご覧ください。
最後に
人の場合でも便秘がちの場合は様々な病気の原因になるとも言われていますが、犬の場合も同様です。
また、上記の他には、腎臓病で良く使われているネフガードは使用頻度によって下痢をするという副作用がありますので、頻度を抑えて使用することで排便効果があると思われます。
ネフガードについては、次のところに記載していますので是非ご覧ください。
コメント
[…] […]
[…] 鶏のささみという食べ物は、脂質が少なく、タンパク質が多く含まれいる食べ物で、正に高タンパク、低カロリーな食材です。 このため、腎臓病で闘病中の犬にとってはタンパク質を摂取し過ぎない方がいいという考えに基づき、食べない方がいいと言われています。 また、鶏のささみのもう一つの特徴として、栄養素であるリンをたくさん含んでいます。 繰り返しになりますが、リンも腎臓病になった犬には避けたほうがいい栄養素で、多くのリンを食してしまうと、弱ってしまった腎臓に大きな負担をかけてしまうことになってしまいます。 獣医さんで腎臓病になった犬にささみを禁止する人の意見は、ささみを食べると腎臓に負担がかかり、それが原因で食欲が落ちていき、その食欲が落ちることによって肉食である犬は好物のささみしか食べないという悪循環になってしまって、どんどん病気が進行するという考え方です。 関連記事:犬の腎臓病は便秘解消が大きな鍵を握っているって本当? […]
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