犬が腎臓病のときに食べてはいけないものは?/リン、ナトリウム、カリウムを減らす調理法を御案内

犬が腎臓病のとき

みなさん、こんにちは!愛犬は元気にしていますか?

ところで、みなさんの愛犬は腎臓病は大丈夫ですか?

もし、腎臓病になってしまうと、飼い主さんとして一番大変なのは愛犬の食べ物です。

今回は、「犬が腎臓病のときに食べてはいけないものは?/リン、ナトリウム、カリウムを減らす調理法を御案内」をご案内します。

 

犬が腎臓病になったときに食べてはいけないものはなに?

犬が腎臓病になったときに食事の際に気を付けること、それはリン、ナトリウム、タンパク質を制限するということです。

しかし、一方で犬が生命を維持して活動していくためには、リン、ナトリウム、タンパク質は必要不可欠な成分です。

これらの成分は与えすぎは絶対によくないですが、一定の制限の下で少量を与えていくことが犬の生命維持のために必要となってきます。

ここからは、一定の制限の下で少量を食べていく必要がある食材と、その食材の調理法などについてご案内します。

リンを多く含む食材

獣肉、卵黄、乳製品、豆類はリンを多く含む食材のであるため、腎臓病を患った犬には食べることを制限すべきものとなります。

特に、納豆・卵黄・乳製品については、調理法によってもリンを除去することもできない(リンを除去する調理法に馴染まない食材である)ため、腎臓病を患った犬に与えるのは止めましょう。

なお、各食材ごとのリンの含有量は、次のところに記載しましたので、ぜひ、ご覧ください。

関連記事:https://ninetyhouse.com/dog-kidney-disease-eat-sasami/#toc8

 

リンを多く含む獣肉の調理法とそれぞれ獣肉のリンの含有量

犬が腎臓病を患ってしまった場合、どうしても食欲が落ち込んでしまいます。
こんなときは、獣医さんと相談の上、一定の制限の下で少量の獣肉(牛、豚、鶏)を与えてあげると愛犬も喜んで食べてくれることがあります。

これらの獣肉を与える場合には、普段食べているドライフードに混ぜてあげるのがいいです。

この場合の調理法は、獣肉を「細かく切り刻んで」「ゆであげる」ことによって、獣肉に含むリンを減少させることができます。

ちなみに、それぞれの獣肉に含まれるリンの含有量と細かく切り刻んで茹で上げた場合のリンの残存割合は次のとおりとなっています。

  • 豚ロース   180mg(62%)
  • 豚もも肉   200mg( 〃 )
  • 牛ロース   150mg(50%)
  • 牛もも肉   180mg( 〃 )
  • 鶏ささみ   220mg(72%)
  • 鶏もも肉   190mg( 〃 )
  • 鶏ひき肉    90mg( 〃 )

元々は肉食の犬にとって、動物性タンパク質は大好物な食べ物ですので、愛犬の元気付けのために獣医さんと相談してみてください。

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リンを多く含む食材の吸収を和らげるリン吸着剤

また、腎臓の働きを少しでも和らげてあげるため、リン等の吸着剤などを食事と共に与えてあげる方法もあります(これらの吸収剤は粉末であるため、与えるのが難しく、思うように服用させにくいという意見もあります。)。

もし、興味のある方は、かかりつけの獣医さんに相談してみてください。

 

ナトリウムを多く含む食材

ナトリウムを多く含むものとは、いわゆる塩っ辛いもののことをいいます。また、ナトリウムは調味料にも多く含まれます。

さらに、海産物関係の食材には、塩っ辛いものが多いので注意が必要ですし、加工食品であるサラミ、ハム、ベーコンなどの食材もナトリウムを多く含んでいます。

手作り食を与えている飼い主さんの場合は、食材に多くの塩分が含まれているので、味付けのための塩は不要です。つまり、ナトリウムは犬が生きていく上で必要不可欠な成分ですが、多くの食材に含まれているため、犬が食事をしていくことによって摂取していくもので十分です。

なお、ナトリウムを多く含む食材の100g当たりの含有量は次のとおりとなっています。

  • 煮干し       1700mg
  • しらす干し     1600mg
  • ほっけ(開き)     680mg
  • さば(水煮缶)     340mg
  • ツナ缶(油漬)     340mg
  • ビーフジャーキー  1900mg
  • サラミ       1400mg
  • ハム(ボンレス)   1100mg
  • 生ハム       1100mg
  • ハム(ロース)    1000mg
  • ショルダーベーコン  940mg
  • 焼豚         930mg

 

カリウムを多く含む食材

カリウムは、 野菜、果物、豆類等に多く含まれている成分です。

カリウムという成分は、腎臓病の末期になると体外に排出できなくなってきます。

また、腎臓病の初期段階でも、カリウムが制限される高カリウム血症になってしまいます。
高カリウム血症とは、腎臓病でナトリウムの摂取を制限するため、そのナトリウムと拮抗作用があるカリウムが体内に増加してしまうという症状です。

また、反対に腎臓病の初期段階でも、ナトリウムとカリウムの拮抗作用から体内のカリウムが不足状態になってしまい低カリウム血症になる場合もあります。

このように、腎臓病の犬に対してカリウムの摂取が必要か否かは、検査結果を踏まえた上で、獣医さんと相談する必要があります(関連記事は次のとおりです。ぜひ、御覧ください。)。

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なお、カリウムを多く含む食材で、100g当たりの含有量は次のとおりです。

  • やまといも   590mg
  • さといも    560mg
  • さつまいも   540mg
  • ながいも    430mg
  • じゃがいも   340mg
  • こんにゃく    33mg
  • しらたき     12mg
  • 豚もも肉    350mg
  • 鶏むね肉(皮なし)350mg
  • 牛もも肉    340mg
  • 鶏もも肉(皮なし)340mg
  • 豚ロース    310mg
  • 牛肩ロース   300mg
  • 豚肩ロース   300mg
  • 鶏むね肉(皮付) 300mg
  • えだまめ    490mg
  • ほうれん草   490mg
  • かぼちゃ(日本) 480mg
  • たけのこ    470mg
  • ふきのとう   440mg
  • そら豆     390mg
  • レッドキャベツ 310mg
  • とうもろこし  290mg
  • ミニトマト   290mg
  • オクラ     280mg
  • にんじん    260mg
  • れんこん    240mg
  • だいこん    230mg
  • カリフラワー  220mg
  • なす      220mg
  • はくさい(生)   220mg
  • ごぼう     210mg
  • キャベツ(生)  200mg
  • きゅうり    200mg
  • レタス     200mg
  • ピーマン    190 mg

 

カリウムを多く含む食材の調理法

カリウムを多く含む食材の調理法も、リンを減少させる場合と同様で「細かく切り刻んで」「ゆであげる」ことによって、カリウムを減少させることができます。

 

犬が腎臓病のときに食べてはいけないものが多い中で工夫する

以上の内容が、犬が腎臓病になったときに食べてはいけないとリン、ナトリウム、カリウムを多く含む食材とその成分を減少させるための調理法でした。

犬が腎臓病になると食べてはいけないものが多くなってしまいます。

そして、多くの場合は、腎臓病用のドライフードを獣医さんから勧められるのですが、これがナカナカ食べてくれません。

関連記事:https://ninetyhouse.com/dog-kidney-disease-sweet-potato/#toc4

 

そんなときは、様々な食材を少しずつ、バランスよく腎臓病用のドライフードに混ぜて与えるなどの工夫によって、愛犬の身体を守ってあげてください。

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