みなさん、こんにちは!愛犬は元気にしていますか?
ところで、愛犬が突然けいれんするとビックリしてしまいますよね。
けれども、次のように落ち着いて対応してあげる必要があります。
突然やってくる発作、けいれん・・・飼い主さんは慌てちゃいけません。「いざ」に備えてください。 http://t.co/XHuTNcTSSP #てんかん #発作 #犬 #けいれん
— 須崎恭彦|須崎動物病院|犬猫の栄養学 (@susakiyasuhiko) July 24, 2015
けれども、愛犬が腎臓病の診断を受けていて、痙攣をしていると本当に心配になってしまいますよね。
腎臓病を患ってしまうと、体内で生成されてしまった毒素が尿として体外に排出されず、体内に溜まりこんでしまうので痙攣や震えなどの神経症状が生じることがあります。
今回は「犬の腎臓病/けいれん!/獣医さんに行く前に」についてご案内します。
犬の痙攣が腎臓病の兆候である場合
愛犬が6~7歳以上で痙攣の発作が生じて、それが3日以上発症している場合は、獣医さんに診てもらって検査を受けるべきです。
痙攣の原因としては、てんかんなどの神経症状が発症した場合などのほか、腎臓病を患ってしまったことなども考えられます。
犬の腎臓に機能障害が生じてしまうと尿として排出されるはずの毒素が体内に蓄積してしまいますので、痙攣や震えなどが生じてしまうことがあるのです。
ちなみに、腎臓の機能障害は急性腎不全と慢性腎不全の2種類があります。
まず、急性腎不全は中毒症状などから急激な腎機能の低下により死に至ることもある恐ろしい病気ですが、発症後速やかに適切な治療をすることによって腎臓の機能を回復させる可能性が十分にあります。
しかしながら一方で、慢性腎不全は腎臓の機能が数か月から数年にかけて少しずつ低下していく病気なので、初期段階では症状が表れません。
しかし、慢性腎臓病は発症してしまうと、失った腎臓機能を回復させることはできない病気です。
犬にとって「不治の病」と言われるのはこのためなのです。したがって、この病気を患ってしまって上手く付き合っていくためには早期発見が大きな鍵になると言われています。
このため、犬によって個体差はありますが、痙攣という形になって腎臓病の兆候が表れていることも十分に考えられますので、①水をよく飲むようになった(水を飲まなくなった)、②尿をよくするようになった(尿をしなくなった)、③食欲がなくなってきた、④グッタリとしている、⑤瘦せてきた、などの兆候も併せてあれば、早い目に獣医さんに診てもらって検査をしてもらうべきだと言えます。
また、腎臓病の症状が進んでしまっていても、食欲不振などの兆候が表れず、初めて表れた症状が痙攣ということも考えられます。
いずれにしても、早い目に獣医さんに診てもらって検査を受けることをお勧めします。
腎臓病の犬が痙攣をおこした場合
また、腎臓病と診断された犬が、痙攣を発症することもあります。
これは、残念ながら腎臓病が進行して尿毒症が生じてしまっていると考えられます。
上記のとおり、犬の腎臓に機能障害が生じてしまうと尿として排出されるはずの毒素が体内に蓄積してしまう尿毒症と呼ばれる症状がでてしまい、痙攣などが生じてしまうことがあるのです。
このため、腎臓病の犬が始めて痙攣を生じてしまった場合は、取り敢えず獣医さんに診てもらって、それまでの治療方法でいいのかどうか相談した方がいいでしょう。
また、痙攣が続くようであれば、犬の体内の毒素を取り除く必要があります。
このため、獣医さんに皮下注射や静脈点滴などの治療方法を施してもらうほか、神経症状としての痙攣を止める薬などを処方してもらってください。
なお、皮下注射や静脈点滴に関する詳しい内容は次に記載していますので、ぜひ、ご覧ください。
犬が痙攣をしたときの注意事項
腎臓病が進行して尿毒症を発症した場合、尿毒素が犬の全身を廻って脳にも影響を及ぼします。
この尿毒素によりテンカン症状が生じているのです。
このため、犬が痙攣のときには、無意識に飼い主さんに噛みついてしまうという危険性もあるのです。
噛みつくか否かは犬によって個体差がありますが、尿毒症が酷くなるほどにその可能性も高くなってしまいますので注意してください。
また、愛犬が痙攣してしまって飼い主さんも動揺している場合、やさしく擦ってあげる程度であればいいのですが、強く擦ったりしてしまうと、それが刺激になって痙攣の症状が長引くことがあると言わていますので、その点についても注意してください。
さらに、愛犬が痙攣をしているときに、飼い主さんが大きな声で愛犬の名前を呼ぶことも刺激になることもあります。名前を呼ぶこと自体はいいのですが、大きな声で呼ぶことのないようにしてください。
最後に、痙攣時は周りにある家具などの障害物で犬が怪我をすることも考えられます。
このため、痙攣の兆候があったとき、興奮状態で呼吸が荒くなったり、体温が高くなったりするような場合は、「大丈夫だよ、大丈夫だよ」とやさしく声を掛けてあげて、周囲の障害物で怪我をしないように配慮してあげてください。
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